序盤戦のサンウルブズに思うこと。
シーズン1/3程消化しまして、サンウルブズは0勝5敗でBPのみの勝ち点2。
得点112に対して失点220。得失点差は-108。トライ数は15で、取られたトライ数は33。
昨年も同様に開幕5戦で全敗でした。
得点123に対して失点236。得失点差は-113。トライ数15で、取られたトライ数は32。
昨シーズンは開幕戦での13トライ、83点を取られての衝撃的な敗戦があったので、今シーズンの方がマシかなと思ってましたが、数字上はどっこいどっこいな感じです。なんなら開幕戦の惨敗を考えれば、今シーズンは平均的にどの相手にもトライ、得点を重ねられているとも言えると思います。
トップ5という目標を掲げ、メンバーも外国出身選手が多くスコッド入りした中でスタートした今シーズンですが、何が変わったのでしょうか?
アタック面でいくと、
carryは554回で全体4位
meter carryが2,111mで6位
diffence beatenが112回で6位と
スタッツ上は健闘してるように見えますが、clean breakが45回で14位ということは、戦術で相手を出し抜けているというよりは、タックルされても個人の力で突破してるということだと思います。
今シーズンはスコッド、各試合のラインナップにフィジカルに長けた外国出身選手が多いので、その部分がスタッツに表れてるように思います。
ディフェンスを見ると、タックル成功率が83.8で全体6位と健闘してます。が、4戦までのオーストラリア、南アフリカの比較的フィジカルが強く、直線的なアタックが多いチームには対抗できてますが、チーフスとの試合ではかなり自由に走られた印象です。
で、セットプレイはラインアウトが相変わらずでマイボール獲得率は8割を切って最下位。試合観てても一向に上向く気配がありません。これだと戦術的なキックにかなり影響してるように思います。
日本代表の強化という参入時の大前提が、今シーズンに入ってブレブレな気がしてます。
で、大前提を崩して(と僕は思ってます)まで、現実的に勝利を目指した今シーズンも同様の結果・・・
スーパーラグビーでもトップクラスの人気を誇るダミアン・マッケンジーがいて、リーチが昨シーズンまで在籍し、お客さんを呼ぶには絶好のチームだったチーフス戦もテレビで見る限りかなりの空席がありました。
サンウルブズが魅力のあるチームではないとは思いたくないですが、僕の中でも今シーズンはなかなか盛り上がりません。
とはいえ、このまま今シーズンも終わっていくのを見るのかと思うと、それはそれで切ないばかりです。
スーパーラグビー2018 week4を終えて
Week4が終わったところで全勝はオーストラリアカンファレンスのレベルズとニュージーランドカンファレンスのハイランダーズの2チームとなりました。
スーパーラグビーから除外されたウェスタンフォースから複数のワラビーズキャプホルダーや、ウィル・ゲニアまで補強し、今年は強くなるだろうと思ってましたが、やっぱり3連勝。このカンファレンスを引っ張る存在になりそうです。
強者揃いのニュージーランドカンファレンスですが、ハイランダーズは負けがないもののBye weekを挟んでるためまだ2試合の消化。week2でブルズに負けてたハリケーンズがweek4でクルセイダーズに勝って、この2チームがカンファレンス1,2位になってます。
ハリケーンズはこの後、ハイランダーズ、レベルズと続くので楽しみですね。
2連勝と負けなしのハイランダーズは、クルセイダーズ、ハイランダーズ、チーフスとニュージーランド勢との3連戦になるので、ここを勝ち越すと勢いがつきそうです。
南アフリカカンファレンスは昨年準優勝のライオンズが早くも抜けてます。
メンバー的にもこのカンファレンスでは抜けてる印象ですし、HCが変わってどうかなと思ってましたが、序盤戦をうまく切り抜けられたので、このカンファレンスは最後までライオンズがトップを走りそうな気がしてます。
さて、サンウルブズですが、参戦から2年に渡ってどうしようもなかったタックル成功率が、なんと現在1位。スクラム、ラック成功率も1位です。
力関係だけを純粋に見れば格上のチームばかりなので、アタック面のスタッツが低くなるのは仕方のないことのように思いますが、ディフェンス面で大きな弱点だったタックルが改善されつつある分、もう少しチームとしての戦術面が落とし込まれて、もう一つの大きな弱点で、今シーズンも苦戦中のラインアウトが整備されれば、勝利の可能性は高くなるのかなと思って見てます。
サンウルブズとしては、早く1勝して気分を楽にしたいところですが、次はライオンズ・・・。
ライオンズはサンウルブズ戦を終えると、次がアルゼンチンに遠征してのジャガーズ戦なので、主力に休養を与えてくれるといいのですが・・・
契約延長‼
僕の贔屓チームチーフスの顔ともいえるダミアン・マッケンジーがチーフスと3年の契約延長で、2021年までチーフスにとどまることになりました。
チーフスのHPでもトップニュースになってます。
現在22歳でチーフスでのキャップも52。
スピードや、アタック能力は早くから認められつつも、そのサイズからインターナショナルレベルで通用するのか?という意見もあったようですが、昨年オールブラックスデビューから10キャップ獲得。
クルーデンが移籍し、今シーズンはポジションを15から10に移してます。
チーフスにとってはこの契約延長が一番の補強ではないでしょうか。
ほんと見ていてワクワクする選手です。
サイズも日本人と変わらないサイズですし、まだ22歳‼
大柄の選手の中をすり抜けていくランは爽快です。
ぜひこの動画を見てみてください‼
サンウルブズ・・・
今期のスーパーラグビーが始まって、サンウルブズは2試合で2敗。
対ブランビーズが25-32
対レベルズが17-37
今シーズンはトップ5という現実的ではない目標を掲げ、それに伴いなのか、スコッドにも多くの外国籍選手が含まれるようになりました。
実際、開幕戦では先発メンバーの半分以上が、今シーズンからのサンウルブズメンバーでした。
毎年コロコロ変わるメンバー、方針の見えない選考、そもそもスーパーラグビー参入は日本代表の強化が大きな目標だったんじゃないんでしょうか・・・
この方針が変わっていないのであれば、このスコッドの多くが来年のW杯のスコッドに入るのでしょうか・・・
正直言って、参入初年度からシーズンを重ねるごとにサンウルブズへの興味は薄くなってます。
参入する以上は勝たないといけないのはよく分かりますが、そのために目標がブレているように思えてなりません。
極端な話、W杯での勝つことを目標に、ほぼ日本代表くらいのスコッドで戦って全敗の方が現状よりは応援できる気がします。
ずっと書いてきてますが、ジャガーズ、アルゼンチン代表みたいな関係性を構築するのは日本のラグビー界では無理なんでしょうか?
ここにきてファンとの温度差も気になります。
秩父宮に足を運んでもらうためにいろんな仕掛けをしているのは理解はできますが、ファンの足を向けさせることができているようには思えません。
言い方悪いですが、JSRの内輪の盛り上がりはラグビーファンを引き付けているのでしょうか?
報道を見ると、昨シーズンの秩父宮開催3試合の観客は平均13,000人弱。一昨年の1試合平均17,000人強から20%以上、数にして4,000人以上落としてます。
そして、今シーズンはというと開幕戦こそ14,000人を超えましたが、先週の試合では11,000人ちょっとまで下がってます。
理想を掲げるのは自由ですが、まずはサンウルブズ、日本ラグビーの立ち位置を冷静に見極めて、ファンも一体となって見れる夢、理想を掲げてほしいなと思います。
昨シーズンのレギュラーシーズンでの5位だったのはHiglandersで11勝してます。
参入から先週までの通算成績で勝率が1割にも満たない(32試合3勝)チームが掲げる今季の目標がトップ5と言われても、ただただ、無表情になってしまいます・・・
いろいろと思えば思うほど、毎試合体張って、試合後のファンサービスを頑張ってる選手たちが可哀そうでなりません。
Super Rugby2018 rd2 クルセイダーズVSチーフス
予想外の差がついてしまいました。
45vs32でクルセイダーズの勝利。
トライ数もクルセイダーズ6に対して、チーフス2。
が、スタッツを見ると結果が逆でも不思議じゃない数字が並んでます。
クルセイダーズは昨シーズンから大きな変化はなく、何人かけが人がいる程度。
チーフスはカーバロー、クルーデンがチームも去り、HCも変わってます。
試合も見てても、まだチーム作りの最中な感じで、その差が結果に出たのかなと思います。
前半の最後のトライを取ったことで、後半波に乗れるかなとも思いましたが、クルセイダーズのディフェンスを崩すことができず、ずるずるとトライを重ねられBPも取れない点差での敗戦。
チーフスの次戦は同じく開幕戦を落としたブルーズ。
チーフスは開幕戦で数人怪我したこともあって、メンバーはちょっと変わってますが、チーフスファンとしては何としても勝ってほしいところです。
Super Rugby 2018開幕
先週末の南アフリカカンファレンスの2試合で開幕しました。
いよいよ待ちに待った開幕。
毎週末の楽しみが増えました。
番狂わせが起こるとしたらシーズン序盤かなと思ってますので、アルゼンチン代表とも言っていいメンバーのジャガーズがストーマーズを食ってしまうのではと、かなり期待してました。
結果は負けでしたが、参入3シーズン目の今季は白星を増やすんじゃないかと思ってます。
もう1試合は昨シーズンのプレーオフトップシードで、準優勝だったライオンズVSシャークス。南アフリカ勢同士のフィジカル全面の試合でヤンチースのキックがしっかり決まってれば、もっとすっきり勝てたと思いますが、ライオンズは今シーズンこそ優勝したいところでしょう。不安材料はHCが変わったことくらいなのかなと思います。
で、今週末はオーストラリア、ニュージーランドカンファレンスも開幕。
サンウルブズの登録メンバーも発表になりましたが、頑張ってほしいとは思うものの、スコッド選出の段階で今シーズンのサンウルブズへの興味はかなり薄れてます。
参入当初の目的が薄れてきてる気がしてなりません・・・
継続参戦のために実力を示さないといけないのは理解できますが、目的は日本代表の強化という1点だった筈・・・
シーズンごとにメンバーが変わりすぎていて、何だかな~って感じです。
まぁ、頑張って今シーズンの目標トップ5に少しでも近づいてもらえればと思います。
今週の僕の興味はクルセイダーズVSチーフスです。
リーチも所属していたチーフスは日本人には馴染みのあるチームだと思いますし、昨シーズン素晴らしい活躍だったマッケンジーも健在。
明日の試合はクルーデンが移籍したので、マッケンジーは10番での先発。
控えには昨シーズンはクルセイダーズにいたお兄ちゃんも久々のチーフス復帰です。
対するクルセイダーズもチーフス同様楽しみなメンバー構成です。
両チームオールブラックス経験者が多くいますので、開幕から白熱した試合になりそうです。
出張中で生中継を見れないのが残念過ぎます・・・
ラグビー選手の不祥事
残念なニュースが出てしまいました。
トップリーグを2連覇で終えたばかりのサントリーサンゴリアスのジョージ・スミス選手が強盗致傷容疑で12月31日午前に逮捕されていたというもの、本人は否認してると書いてましたが、酒に酔ったうえでの現行犯逮捕という事でどうしようもありません。
やっぱり不思議に思うのが、昨年末に逮捕されているのに、2週間以上経った17日に公表。
発表が遅れた理由が、本人が否認してるという事で不確実な状態での公表を避けたといった事が書かれてました。
とはいえ、現行犯逮捕。
チームや協会が逮捕されたことを把握した段階で、その事実をすみやかに発表すべきだったのでは・・・
そこで、今回のように、逮捕はされたが、本人が否認してるので、捜査の推移を注視したい的な事を発表してれば良かったのかなとも思います。
時期が時期だけに、トップリーグが終了するのを待っていた、いわゆる隠蔽と思われても仕方ありません。
まぁ、事なかれ主義の協会らしい対応と言えばそれまでですが、このご時世で先延ばしにすることでのデメリットを誰も想定できなかったのだとすればどうしようもないですね。
10年近く前、東芝ブレイブルーパスの選手が窃盗で逮捕、その直後に別の選手がドーピング検査で大麻の反応が出て、その後の日本選手権を辞退。窃盗で逮捕された選手はチームからは解雇、協会からは無期限の出場資格停止という処分を受けました。ドーピングに引っかかった選手も同様の処分が下ってます。
お酒を商売にしてる企業チームの選手がお酒に飲まれて強盗致傷。
それを隠蔽したと思われても仕方ない行動で、その間にチームはトップリーグ連覇。
で、結局逮捕から2週間以上経っての発表。
個人のしたことがチーム全体の責任になってしまうことはどうなんだろうと思わなくもないですが、さて、今回の事件に対してチーム、協会はどんな処分を下すことになるのでしょう。