サンウルブズ新HC
先日、サンウルブズの来シーズンのHCが決定したとのニュースがありました。
SR参戦の目的は 日本代表の強化と謳いながら、本当にその目標に向かえているのかと思わざるを得なかった参戦からの2シーズン。
遅きに逸した感はあるものの、ようやくその第一歩を踏み出したという感じでしょうか・・・
何度も書いてますが、この2シーズンが決して無駄だったとは思いませんが、日本代表の強化という意味においてはもったいない2年間だったなと思います。
SRの競技力、長距離遠征など、トップリーグでは経験できない貴重なコンペティションだったのに、試合ごとに大きく替わる招集メンバーに中途半端な戦術。
意味のある負け試合を作れてなかった気がしてなりませんでした。
アルゼンチン代表とジャガーズのような関係をなぜ日本では作れないのか?
という疑問がずっと頭から離れず、モヤモヤしてました。
こんな状態なら、チームで主力として活躍してるチーフスのリーチや、レベルズのマフィはサンウルブズに参加しない方がいいんじゃないかとも思ってました。
まぁ、マフィはレベルズと契約延長してしまいましたが・・・
もうこれ以上時間を無駄にしてほしくないので、W杯に期待が持てるセレクションをしてもらって、サンウルブズの先にしっかり日本代表が見えるような試合をしてほしいなと思います。
同時に5名のスコッドが発表されましたが、この時期に普通に入るだろうと思われるメンツを敢えて発表する意図は何だったんだろうと思ってしまいました。少なくともリーチが入ってればインパクトはあったと思うんですが・・・
サンウルブズのオフィシャルサイト
久しぶりにサンウルブズのサイトを覗いてみました。
シーズンオフなので、大した更新はないんだろうなと思っていましたが、ファンの興味を持続させるために努力してるんだなと思えるくらい更新してたんで、良い意味でちょっとびっくりしました。
その中に
"2017年シーズンの総括"
という興味深いコラムがあったので読んでみました。
サンウルブズのオフィシャルサイトがその中で行う総括がどんなものなのか非常に興味があったんですが、ライターの提灯記事みたいになってた上に、総括でもなんでもなかったんで、こちらにはがっかりでした。
"シーズン総括"
というタイトルにするのであれば、しっかり"総括"していただきたい・・・
確かにブリッツはシーズン通してチームのMVP級の仕事はしていたでしょう。
ブリッツをテーマにコラムを書いたのであれば、この記事は楽しく読めたでしょうけど、総括がテーマでこの記事だと違和感たっぷりです。
誰かちゃんと総括してくれないかなぁ・・・
トップリーグ第5節キャノンイーグルスVSヤマハ発動機ジュビロ
両チームの現状がそのまま点差に表れたようなゲームでした。
キャノン21-69ヤマハ
特に前半は0-43・・・
田村やカークを獲得し開幕前は躍進が期待されていたキャノンですが、キープレーヤーの一人HOの庭井の怪我や、開幕直前でのHC交代など影響してるんでしょうか?
ヤマハ戦前まで1勝もできず・・・
この試合もキャノンファンのため息が大きく聞えてきそうな惨敗。
後半の頭にいい時間帯があったくらいで、オフェンス、ディフェンス共に後手後手になって、気が付けば前半だけで7トライを献上。
ヤマハのファーストアタッカーの堀江、フェキトアを分かっているのに止められない・・・
フェキトアのアタックを止められず、そこに人が寄ってしまうと、できたスペースを使われてしまう・・・
たまに攻めてもミスでボールを失う。
ヤマハと違って、アタックの際にゲインラインを越えてポイントを作れる選手がFW、BKにいないので、攻め手がないといった感じでした。
となれば、この点差も仕方ないのかも。
ヤマハは早々に選手を代えてベテランには休息を、若手には経験を与えることができましたし、この試合からの5連戦の頭をいい形で勝てたと思います。
キャノンはチームにまだ共通理解がなくて、ちょっとバラバラな感じがしました。
試合が終わって楽しみなのが、スタッツを見る事なんですが、トップリーグのホームページでも試合ごとのスタッツを出してほしい・・・
個人とチームごとの累積のスタッツは確認できるのだが、試合ごとはどっかで見れんのかな?
あと、トップリーグのホームページ内の日程、結果のページにリンクが貼られてるoptaで見れるラインナップで、キャノンの監督がいまだにGrant Bashfordと表示されとります。で、なぜ監督名だけ英語表記なのか謎です。
来季のトップリーグがまたフォーマットを変更するらしい・・・
昨日ネットでこんな記事を見つけてしまった・・・
もう協会が何をしたいのかが理解できません。
まぁ、今シーズンの2カンファレンス制というフォーマットも、妥協の産物のようにしか思えてなかったので、いよいよもって、協会の事なかれ主義というか、その場凌ぎで、誰も日本ラグビーの発展を考えてないんだなと思えて仕方ありません。
日本代表を頂点に、サンウルブズ、トップリーグ、学生といた各カテゴリーがビラミッドになってるように思えないですし、この記事読んでも、来季のフォーマットがそう考えられて決まってるようにも思えません。
少なくとも、日本代表-サンウルブズ-トップリーグというカテゴリーだけでもしっかりとしたピラミッドを構築するのであれば、まずはトップリーグの競技力をあげないといけないと思います。
何度も書いてますが、現行のトップリーグはチーム数が多すぎだと思います。
現状の16チームを成績順に1部、2部に分けてホーム&アウェイの全14試合制(1部下位2チームと2部上位2チームは自動入れ替え)がいいと思ってます。
当然、競った試合が多くなりますし、緊張感もアップすると思います。
そういった環境で、選手の成長を促し、上のステージに引き上げる。
リーグとしての競技力をアップしないことにはサンウルブズ、日本代表の強化への連動は効果的にならないと思います。
サンウルブズの期間には大学も入れた大会を作るか、大学生を社会人チームに期間限定でレンタル移籍させて社会人の大会を作ればいいと思います。
そこで調子のいい選手はサンウルブズに呼べばいいですし、サンウルブズで怪我した選手や、サンウルブズではなかなか出場機会を得られない選手の調整の場にしてもいいですし。
いろんな意見はあると思いますし、何が正解かもわかりませんが、少なくとも日本代表を頂点とした強化になってると思えるような方法を模索してほしいと思います。
ザ・ラグビー・チャンピオンシップ ラウンド4 オールブラックスVSスプリングボクスを見て
出張で見れてなかったオールブラックス対スプリングボクスをようやく見れました。
57-0
結構衝撃的な結果でした。
スプリングボクスは大差で負けたことよりも、スコア出来なかったことの方が痛かったんじゃないかなと思います。
前半はスプリングボクスも前に出れてましたが、時間の経過とともに流れはオールブラックスへ。
イキの良いバックスリーは、ボールを持てばどんどん勝負を仕掛けますし、スクラムハーフのスミスの小気味良い捌きがオールブラックスのリズムを作ってる感じでした。
スプリングボクスは予想通りフィジカルの戦いを仕掛けて、ゲインラインを超える場面も少なくなかったですが、単発になることが多く、勝負所でのラインアウトのミスなど、なかなかリズムを作れてませんでした。
判断の良さと、基本的なスキルの高さ。もちろんフィジカルレベルも高い上に厚い選手層。
オールブラックスに勝てるチームはどこなんでしょう・・・
次節オールブラックスはブエノスアイレスに乗り込んでのアルゼンチン戦。
この遠征には第4節に先発したメンバー6人が不参加となりました。
中でも中心のバリットが不参加なスタンドオフのポジションは、順当にソポアンガになるのか、マッケンジーになるのか楽しみです。
アルゼンチンはNZでの第3節でオールブラックスを苦しめただけに、熱狂的な地元のファンを後押しに、攻める時間を長くしたいところです。
第4節ヤマハ発動機ジュビロVSリコーブラックラムズを観に行ってきました。
先週土曜日にヤマハ発動機ジュビロのホーム開幕戦VSリコーブラックラムズを観に行ってきました。
トラックもないし、見やすくてほんと好きなスタジアムです。
お馴染みの大漁旗もたくさん風になびいてました。
ヤマハは前節サントリー相手に悔しすぎる敗戦だったので、この試合はしっかり勝ちたいところです。
対するリコーは第2節でサントリーに負けたものの、開幕戦ではNTTコミュに勝ってますし、この試合も昨シーズンの上位チームを食いたい試合だったでしょう。
試合はリコーのディフェンスが良くて、ヤマハFWのアタックや、インサイドセンター、タヒトゥアのアタックをしっかり止めて、ターンオーバーも獲得できていたので、僅差で終わるかなと思って見てました。
ヤマハはラインアウトから堀江が2つトライを取りましたが、開幕戦から不安定なラインアウトは、この日も成功率は73.3%・・・。
FWやセットプレイでしっかり優位にたって試合を進めたいであろうヤマハにとっては今後のアキレス腱になってしまうのかなと思われます。
リコーはFWがしっかりタックルに入って、序盤はスクラムも押せてましたし、ヤマハの勢いを受け止められていただけに、セットプレイから堀江に取られた2つのトライはもったいなかったなという印象です。
運動量のある若いFW第三列も好調そうでしたし、今後も楽しみなチームでした。
今週は試合がないので、各チーム開幕からの修正をできる時間が取れると思います。
チーム作りが順調に進んでるチームや、早くも軌道修正を迫られるチームなど、状態は様々だと思いますが、各カンファレンスに台風の目になるようなチームが出てくれば、もっと盛り上がるだろうなと思ってます。
SRチーム削減問題継続中・・・
オーストラリアのSRチーム削減問題が収まりそうにありません。
先月11日にARUから削減チームがウェスタン・フォースになると発表があり、チームの母体となるRugbyWAが上訴するも、今月5日に却下。
それに対して、RugbyWAの怒りは収まらないといった感じです。
1996年に12チームでスタートしたSRは、こないだのシーズンまでに18チームに拡大したものの、リーグとしての競技力は低下してるように思えますし、スタジアムのガラガラな状況を見る限り、拡大したことがリーグの魅力をアップさせてるようには思えません。
そんな中でのチーム削減でした。
オーストラリアカンファレンスから1チーム、南アフリカカンファレンスから2チームですが、南アフリカカンファレンスから削減された2チーム、チーターズとキングスは早々に北半球のプロ12に参戦。すでにプロ14として新シーズンがスタートしてます。
オーストラリアカンファレンスからの削減チームに関しては、当初ARUから今年の4月に発表されるとのアナウンスから、ズレにズレて8月の発表になり、そこから対象となったウェスタン・フォース側が訴訟を起こしたという流れです。
ARUの慢性的な財政問題もあり、2020年まで契約が残っていようが容赦ないという感じです。
この問題がどう着地するのかは分かりませんが、来季のサンウルブズはこの揺れに揺れているオーストラリアカンファレンスに編入されます。
2017年シーズンはNZ勢に1勝もできなかったオーストラリア勢の不甲斐なさ以上に、サンウルブズは参入2シーズンで3勝しかできてないという惨状。
まだ契約が残っていようとも、財政的に貢献できようとも、オーストラリアのラグビーファン、マスコミを納得させられる数字を残さないといけないと思います。運営面においては合格なのかもしれませんが、競技力においてもSRにいる価値を証明できなければ、激しい批判にさらされる事になると思われます。
この2年間のJSRを見ていると、そこに期待するのは難しそうなので、日本でのW杯が終わった後も、SANZAARにとってアジアがまだ魅力ある市場であることを願うばかりです。