第14節サンウルブズVSチーターズ展望
第3節以来の対戦です。
残念ですが、同カンファレンスの最下位争い。
サンウルブズがBPを取って、相手にBPを与えずに勝つか、相手にBPを与えずに15点差を付けて勝てば順位が入れ替わります。
前回の試合はチーターズのホームで38-31。
トライ数は同じ4つでしたが7点差の敗戦。
サンウルブズは遠征の初戦で、チーターズは開幕からホームでの試合が続いてました。
今回は秩父宮での試合で、サンウルブズはシンガポールからの戻りなのに対して、チーターズはニュージーランドでの2試合を終えての遠征3試合目。
シーズンも終盤ということもあり、開幕3試合目からは両チームともにメンバーはかなり代わってます。
前回も今回も先発出場するのはサンウルブズ4人、チーターズ6人。
という事で、前回のスタッツ等はあまり関係ないように思います。
サンウルブズは、相手がどうのこうのというよりも、自分たちの意図した試合ができるかどうかが勝負の分かれ目になると思います。
アタック面では早く大きく展開してバックスリーを自在に走らしたいでしょうし、キックを有効に使いたいところ(前の試合で不安要素となったキックチェイスは改善されてると願いつつ)です。
セットプレイに関しては、今季スクラムは安定してますが、ラインアウトは昨シーズン同様不安定なままです。
ラインアウトを安定してキープできるかどうかは、キックの使い方にも影響すると思うので、この精度は上げないといけません。
ディフェンス面だと、この試合に限らずラック周辺でいかに止められるか、ファーストタックルで仕留めきれるかだと思います。
特にオフロード数がチーターズは1位なので、これまで精度の低いタックルは重要だと思います。
サンウルブズは残り試合カンファレンス1位のライオンズ(アウェー)、ストーマーズ(アウェー)、最終戦はNZのブルーズ(ホーム)と続きます。
勝てる可能性はかなり低いでしょう。
今週のチーターズ戦でしっかり勝利して、この節だけになるかもしれないですが順位を上げたい、そして、たかだか1つだけですが、昨シーズンよりも勝利数を積み上げたいところです。
ラグビー男子セブンズ、コアチームから降格・・・
リオオリンピックでベスト4に入ったのが昨年。
まぁ、この結果には驚き以外なかったのですが、今シーズンのコアチーム入りも決まってましたし、東京オリンピックも控えていたりもするので、協会も力を入れるのであろうかと思ってました。
実際ニュージーランドから監督を招聘し、協会が直接契約し、7人制専門の選手を作っていくような記事も出てましたので、どんなメンバー選考になるのか楽しみにしてたのが昨年冬。同時期に合宿参加メンバーが発表になりましたが、知らない選手ばかりどころか、トップリーグ勢からの選出は数名で、あとは下部リーグや、大学中心。大学も言っちゃ悪いがラグビーで名のある大学からの選出はなし。
セブンズを頻繁に見てた訳ではないので、15人制では無名でもセブンズでは実力のある選手なんだろうと思ってました。
あれからほぼ半年。
ワールドシリーズを10戦戦って、グループリーグは1勝29敗。
下位トーナメントでも7勝17敗。
次の東京オリンピックに向けて、リオオリンピックから監督も選手も代えて、今は経験を積んでいる段階かもしれません。
ただ、今季の目標はどんな戦い方をするにせよ、
"コアチーム残留"
この1点だけだった筈です。
ここまで一気に、経験のないメンバーに代えるべきだったのかどうか?
協会がトップリーグのチームとの交渉を上手く運べずに、結果こういった選考をせざるを得なかったとも思えてしまいます。
コアチームから降格してしまっては何の意味もありません。
来季に関してはワールドシリーズは1つ、2つ招待枠で出れるとは思いますが、継続した強化は無理でしょう。
まず大きなターゲットは東京オリンピックになると思いますので、1年でコアチーム復帰するために何をしないといけないのか?
セブンズだけじゃなく、その場凌ぎを繰り返してるとしか思えない協会に長期的なビジョンを持った人物はいつ現われるんでしょう・・・
スーパーラグビー第13節サンウルブズVSシャークス
もう終盤戦になりました。
今節は13節。
シンガポールでのシャークス戦です。
シャークスはここまで7勝1分3敗のアフリカ2カンファレンス2位。
プレーオフを争うジャガーズとの差が9ポイントで、両チーム残り4試合。
シャークスがストーマーズ、ライオンズとの試合を残すのに比べ、ジャガーズはキングスと不調のオーストラリア勢なので、この試合はきっちりBP取って勝ちたいところでしょう。
で、試合ですが・・・
南アフリカのチームとの試合はいつも似た感じになってしまいます。
ゴリゴリにフォワードの力勝負を挑まれて、密集周辺で相手を止められず簡単にゲインラインを切られてしまいます。
モールに至っては相手のやりたい放題です・・・
人数はいるのにファーストタックラーがなかなか止められないので、フェーズを重ねられるとボール周辺に人が集まらざるを得ない感じです。
ミスも多かったですし、何だかな~って感じで見てました。
キックチェイスも全くと言っていいほど相手へのプレッシャーになってないので、相手にチャンスを与えてしまってます。
アンストラクチャーの局面を作ってリアクションで勝負したい筈なのに、自分たちが作ったアンストラクチャーの局面で自分たちが混乱してしまうのなら、戦術としてどうなのかと・・・
内容は良くなかったですが、相手のミスもあって終盤までは点差はあんまり離れずに点数上はサンウルブズにもチャンスがある状態で試合は進んでましたが、終盤以降でトライを重ねられ、終わってみればシャークスはBP獲得。
サンウルブズはバックスリーがボールを持てば前に出れてただけに、ボールを早く動かしてワイドに展開したかったですが、フォワードのところで仕事量、運動量ともに劣勢だったので、ボールが出ても相手の方が人数が多い状況になってしまってました。
NZ、アルゼンチン遠征は勝てなかったけど、遠征中は週を追うごとにチーム力が上がってるのが見て取れたのですが、メンバーもかなり変わってしまっていて、これじゃ、また遠征前のチームに戻ってる印象。
怪我とかあったんだと思いますが、あの流れのメンバーでシャークス戦を見たかったなというのが正直なところです。
来節は秩父宮に戻ってきます。相手は今シーズンまだ2勝で、4連敗中のチーターズ。
相手にBP与えずに勝てば順位も入れ替わる試合です。
ここでしっかり勝利して日本代表にいい流れを作ってほしいですね。
スーパーラグビー2017プレイオフ予想-オーストラリア、ニュージーランドカンファレンス
南ア予想に続いてはオーストラリア、ニュージーランド勢の予想をしてみましょう。
両カンファレンスの1位はともに難しい感じです。
まず、オーストラリアは1位から5位までの差が11ポイントしかありません。それも1位から4位までが3勝しかしてません・・・
といった状況なので、この残り4,5試合で調子を掴んだチームがプレイオフに進出するのでしょう。
両カンファレンス1位+勝ち点の両カンファレンスの勝ち点上位3チームがプレイオフですが、オーストラリアカンファレンス1位のブランビーズが勝ち点19に対して、ニュージーランドカンファレンス最下位のブルーズが勝ち点31。現状プレイオフ争いの3番目のハイランダーズが勝ち点36なので、オーストラリアカンファレンス勢は1位にならないとプレイオフには進出できない状況です。
で、その1位争いですが、現実的に考えればBP取っての全勝してようやく可能性が見える程度の5位レベルズ、ハイランダーズ、ハリケーンズ戦を残してる4位フォースはほぼ可能性はないでしょう。
残り試合と相手を考えるとブランビーズが有利にも思えますが、ホームを1試合しか残してない上に、南ア、アルゼンチンと長距離遠征になり、今節のキングス戦で足元掬われるようなことがあると、このカンファレンス1位争いは俄然面白くなります。とは言え、現在2位のレッズは残り4戦しかなく、アウェイでのブルーズ、ハイランダーズ戦を残してますし、ワラタスもアウェイでのハイランダーズ、チーフス戦を残してます。
となるとやっぱりブランビーズなのでしょうか・・・
ニュージーランドカンファレンスはオーストラリアカンファレンスとは逆に高いレベルでの首位争いが繰り広げられてます。
今日は大一番。全勝のクルセイダーズと勝ち点は8差あるものの1試合消化が少ないチーフスとの試合です。
この試合クルセイダーズが勝つとカンファレンス首位通過はほぼ決まりでしょう、負けるようだとクルセイダーズはハイランダーズ、ハリケーンズとの対戦を残すだけに面白くなりそうです。
現在最下位のブルーズもプレイオフ進出の可能性あるんで、最終節まで毎節緊迫した試合が続くでしょう。
かなりの希望を込めて、チーフスが首位通過で、以下、クルセイダーズ、ハリケーンズ、ハイランダーズがプレイオフになればいいのに。
スーパーラグビー2017プレイオフ予想-南アフリカカンファレンス
残すところ各チーム4,5戦となりました。
サンウルブズは現状勝ち数は昨年と変わりませんが、今期中にまた勝ち試合を見たいところです。
12節を終えて南アフリカカンファレンスはほぼ決まりかなと。
1はストーマーズ。
2はライオンズ。
ワイルドカード争いでジャガーズも可能性はありそうですが、ジャガーズが残り4戦をBP取って全勝したとして勝ち点44。
シャークスも残り4戦で勝ち点33。11節からのサンウルブズ、ストーマーズ、ブルズ戦を全勝して決めておきたいところです。この3戦のうち取りこぼすと、最大勝ち点は44。ジャガーズが12節からBP込みで3勝してると39。シャークスの最終節はライオンズで、ジャガーズはレベルズ。
今週シンガポールでサンウルブズが勝って、ジャガーズもBP込みで勝つとちょっと面白くなります。
1の2位ブルズは数字的には可能性を残してますが、残り5試合にライオンズ、ハリケーンズ、シャークス、ストーマーズを残してるので今週のライオンズ戦に負ければ終戦かなと。
ジャガーズは先週ホームでフォース戦に負けたのがかなり痛いですね。ここで勝ててればかなり面白いワイルドカード争いになってた筈です。
スーパーラグビー第12節クルセイダーズVSハリケーンズ
そろそろプレイオフに向けて各チームが色んな計算を始める時期ではないでしょうか?
で、12節は今期のNZカンファレンスだけでなく、スーパーラグビーを制するのがどのチームになるのかを占う意味でも重要な試合がありました。
11節を終えて全勝のクルセイダーズと1敗のハリケーンズとの戦いです。
クルセイダーズはリード、ダグ、ホワイトロックといったオールブラックスのメンバーが怪我や出場停止などで欠場が多い中、若手を使いながらの全勝。
ハリケーンズもコールズ、ミルナースカッダーが怪我で欠場中ですが、両センターのアソ、ラウマペ、フルバックのバレット弟が今季ブレイク中。
カンファレンストップ通過を狙うチームの試合とあって会場は満席っぽくて雰囲気もいい感じ。
会場はクルセイダーズのホームAMIスタジアムでしたが、4月にサンウルブズとクルセイダーズの試合を観に行った時とスタジアムが様変わりしてました。
クラブハウス側のバックスタンドは、あの時は5列くらいの簡易的なものしかなかったのが、この1か月の間に立派なバックスタンドに・・・
ヘリも飛ばしてたのか、空撮映像までありました。
さすが注目度大な感じです。
試合自体も注目度に違わず面白い試合になりました。
攻守に穴の少ないクルセイダーズに爆発的なアタックを持つハイランダーズ。
前半は両チームともに攻め手を見つけられないまま3PGずつの同点で終了。
後半もせめぎあいが続きましたが、クルセイダーズがスクラムからのターンオーバーを連発。
ほんとこの試合だけでなく、クルセイダーズのFWは勤勉。
タックルに入ってもすぐに立って、寝てる選手が少ないし、運動量は豊富。
ハイランダーズはボール持ってもなかなかゲインを切れない。
ハイランダーズもスクラムであれだけ崩されてもそれをカバーできるBKが揃ってるし、9、10のゲームコントロールはブレがないと思いました。
負けた上にBP取れなかったのが最終的にどう響くのか、響かないのか・・・
ほんと面白い試合でした。
にしても、この試合両チームとも若い選手が多く出場してました。
クルセイダーズのバックスは10番、15番は今年23歳。11番、13番は今年22歳。
フォワードは経験豊富な選手が多いですが、途中から入ったストレンジは今年21歳。
ハイランダーズも15番は早生まれで今年21歳。日本で言えば今年大学3年生。センターコンビは今年22歳と24歳。サヴェア弟でさえ今年24歳。
アジアチャンピオンシップに出てる日本代表は日本では若手の登竜門的な位置づけですが、このチームがSRに出てるくらいな感じがこの両チームかと思うと、日本とニュージーランドとの育成システムの違いはあるにせよ、日本ラグビー界が世界と戦いたいのであれば改善しないといけないことはまだまだたくさんあるような気がします。
話はSRに戻りますが、来節はチーフスVSクルセイダーズ。
チーフスは敵地でのハリケーンズ戦を残し、負ければトップ通過が厳しくなるだけにホームでのクルセイダーズ戦は負けられません。
クルセイダーズも残り4戦中3戦がニュージーランド勢との試合が残ってますので、勝ち続けて1試合でも早くトップ通過を決めたいところです。
いよいよ残り5節。
目が離せません。
ラグビーW杯組合せ
いよいよW杯がそこまでやってきたって感じです。
抽選時の世界ランキングは
1:NZ
2:イングランド
3:オーストラリア
4:アイルランド
ここまでバンド1
5:スコットランド
6:フランス
7:南アフリカ
8:ウェールズ
ここまでバンド2
バンド3は前回成績で予選を免除された4チーム。
9:アルゼンチン
11:日本
12:ジョージア
15:イタリア
前回4位のアルゼンチンを引き当てたプールが混戦必至でした。
結果イングランド、フランス、アルゼンチンが同プールに。
バンド1、2の全チームがアルゼンチンとは同プールになりたくないと思ってた筈で、この3チームから間違いなく1チームは決勝トーナメントで見れないのは残念な気がしますが大注目のプールCとなりました。
何気に面白くなりそうなのがプールD
オーストラリア、ウェールズ、ジョージアですが、ここにフィジーが入ることになりそうなので、前回W杯後あまり調子が出ないオーストラリアが前回のイングランドみたいになっても不思議ではありません。
で、日本ですが、アイルランド、スコットランドと同プールです。
翌日のスポーツ紙では、"日本ベスト8"みたいな報道も見られましたが、こんな楽観論がどうして出るのか不思議です。
日本のスポーツメディアの嫌なところですね。
昨年NZのテストマッチ連勝記録を止めたのはアイルランド、今年のシックスネーションズでのイングランドの全勝優勝、テストマッチ連勝記録を止めたのもアイルランド。
スコットランドはそのアイルランドを今年のシックスネーションズで破ってます。
確かに昨年日本でのテストマッチでは惜しい試合をしましたが、長距離遠征で梅雨時期の日本に来た相手に勝てなかった・・・
過去に一度勝っています(1989年@秩父宮28-24)が、その試合スコットランド協会はテストマッチと認定してません。
個人的にはW杯という舞台で強いチームと戦うジャパンを見たかったので、NZ、フランスかウェールズという組み合わせになってくれたらなと思ってましたが、アイルランドもスコットランドも簡単に勝てるなんて言えるチームじゃないので、本番に向けてジェイミー・ジョセフがどんなチームに仕上げて行くのか楽しみです。
アイルランドは6月に日本に来て2試合行います。
同時期のブリティッシュ&アイリッシュライオンズのNZ遠征に11名が選抜されていますので、控えや若手中心のメンバー編成になるとは思いますが、まず、ここでどんな試合ができるのか?
W杯でベスト8以上を目指すのであれば、どんなに泥臭い試合になろうとも、僅差であっても勝たなければいけない試合です。
明確な目標ができた最初のテストマッチシリーズにどんなスコッドを編成するのか楽しみですね。
前回W杯から2年。SRにも参戦して2年。これまでの強化の方法が問われる試合になるんだと思います。