スーパーラグビー2017プレイオフ予想-オーストラリア、ニュージーランドカンファレンス
南ア予想に続いてはオーストラリア、ニュージーランド勢の予想をしてみましょう。
両カンファレンスの1位はともに難しい感じです。
まず、オーストラリアは1位から5位までの差が11ポイントしかありません。それも1位から4位までが3勝しかしてません・・・
といった状況なので、この残り4,5試合で調子を掴んだチームがプレイオフに進出するのでしょう。
両カンファレンス1位+勝ち点の両カンファレンスの勝ち点上位3チームがプレイオフですが、オーストラリアカンファレンス1位のブランビーズが勝ち点19に対して、ニュージーランドカンファレンス最下位のブルーズが勝ち点31。現状プレイオフ争いの3番目のハイランダーズが勝ち点36なので、オーストラリアカンファレンス勢は1位にならないとプレイオフには進出できない状況です。
で、その1位争いですが、現実的に考えればBP取っての全勝してようやく可能性が見える程度の5位レベルズ、ハイランダーズ、ハリケーンズ戦を残してる4位フォースはほぼ可能性はないでしょう。
残り試合と相手を考えるとブランビーズが有利にも思えますが、ホームを1試合しか残してない上に、南ア、アルゼンチンと長距離遠征になり、今節のキングス戦で足元掬われるようなことがあると、このカンファレンス1位争いは俄然面白くなります。とは言え、現在2位のレッズは残り4戦しかなく、アウェイでのブルーズ、ハイランダーズ戦を残してますし、ワラタスもアウェイでのハイランダーズ、チーフス戦を残してます。
となるとやっぱりブランビーズなのでしょうか・・・
ニュージーランドカンファレンスはオーストラリアカンファレンスとは逆に高いレベルでの首位争いが繰り広げられてます。
今日は大一番。全勝のクルセイダーズと勝ち点は8差あるものの1試合消化が少ないチーフスとの試合です。
この試合クルセイダーズが勝つとカンファレンス首位通過はほぼ決まりでしょう、負けるようだとクルセイダーズはハイランダーズ、ハリケーンズとの対戦を残すだけに面白くなりそうです。
現在最下位のブルーズもプレイオフ進出の可能性あるんで、最終節まで毎節緊迫した試合が続くでしょう。
かなりの希望を込めて、チーフスが首位通過で、以下、クルセイダーズ、ハリケーンズ、ハイランダーズがプレイオフになればいいのに。
スーパーラグビー2017プレイオフ予想-南アフリカカンファレンス
残すところ各チーム4,5戦となりました。
サンウルブズは現状勝ち数は昨年と変わりませんが、今期中にまた勝ち試合を見たいところです。
12節を終えて南アフリカカンファレンスはほぼ決まりかなと。
1はストーマーズ。
2はライオンズ。
ワイルドカード争いでジャガーズも可能性はありそうですが、ジャガーズが残り4戦をBP取って全勝したとして勝ち点44。
シャークスも残り4戦で勝ち点33。11節からのサンウルブズ、ストーマーズ、ブルズ戦を全勝して決めておきたいところです。この3戦のうち取りこぼすと、最大勝ち点は44。ジャガーズが12節からBP込みで3勝してると39。シャークスの最終節はライオンズで、ジャガーズはレベルズ。
今週シンガポールでサンウルブズが勝って、ジャガーズもBP込みで勝つとちょっと面白くなります。
1の2位ブルズは数字的には可能性を残してますが、残り5試合にライオンズ、ハリケーンズ、シャークス、ストーマーズを残してるので今週のライオンズ戦に負ければ終戦かなと。
ジャガーズは先週ホームでフォース戦に負けたのがかなり痛いですね。ここで勝ててればかなり面白いワイルドカード争いになってた筈です。
スーパーラグビー第12節クルセイダーズVSハリケーンズ
そろそろプレイオフに向けて各チームが色んな計算を始める時期ではないでしょうか?
で、12節は今期のNZカンファレンスだけでなく、スーパーラグビーを制するのがどのチームになるのかを占う意味でも重要な試合がありました。
11節を終えて全勝のクルセイダーズと1敗のハリケーンズとの戦いです。
クルセイダーズはリード、ダグ、ホワイトロックといったオールブラックスのメンバーが怪我や出場停止などで欠場が多い中、若手を使いながらの全勝。
ハリケーンズもコールズ、ミルナースカッダーが怪我で欠場中ですが、両センターのアソ、ラウマペ、フルバックのバレット弟が今季ブレイク中。
カンファレンストップ通過を狙うチームの試合とあって会場は満席っぽくて雰囲気もいい感じ。
会場はクルセイダーズのホームAMIスタジアムでしたが、4月にサンウルブズとクルセイダーズの試合を観に行った時とスタジアムが様変わりしてました。
クラブハウス側のバックスタンドは、あの時は5列くらいの簡易的なものしかなかったのが、この1か月の間に立派なバックスタンドに・・・
ヘリも飛ばしてたのか、空撮映像までありました。
さすが注目度大な感じです。
試合自体も注目度に違わず面白い試合になりました。
攻守に穴の少ないクルセイダーズに爆発的なアタックを持つハイランダーズ。
前半は両チームともに攻め手を見つけられないまま3PGずつの同点で終了。
後半もせめぎあいが続きましたが、クルセイダーズがスクラムからのターンオーバーを連発。
ほんとこの試合だけでなく、クルセイダーズのFWは勤勉。
タックルに入ってもすぐに立って、寝てる選手が少ないし、運動量は豊富。
ハイランダーズはボール持ってもなかなかゲインを切れない。
ハイランダーズもスクラムであれだけ崩されてもそれをカバーできるBKが揃ってるし、9、10のゲームコントロールはブレがないと思いました。
負けた上にBP取れなかったのが最終的にどう響くのか、響かないのか・・・
ほんと面白い試合でした。
にしても、この試合両チームとも若い選手が多く出場してました。
クルセイダーズのバックスは10番、15番は今年23歳。11番、13番は今年22歳。
フォワードは経験豊富な選手が多いですが、途中から入ったストレンジは今年21歳。
ハイランダーズも15番は早生まれで今年21歳。日本で言えば今年大学3年生。センターコンビは今年22歳と24歳。サヴェア弟でさえ今年24歳。
アジアチャンピオンシップに出てる日本代表は日本では若手の登竜門的な位置づけですが、このチームがSRに出てるくらいな感じがこの両チームかと思うと、日本とニュージーランドとの育成システムの違いはあるにせよ、日本ラグビー界が世界と戦いたいのであれば改善しないといけないことはまだまだたくさんあるような気がします。
話はSRに戻りますが、来節はチーフスVSクルセイダーズ。
チーフスは敵地でのハリケーンズ戦を残し、負ければトップ通過が厳しくなるだけにホームでのクルセイダーズ戦は負けられません。
クルセイダーズも残り4戦中3戦がニュージーランド勢との試合が残ってますので、勝ち続けて1試合でも早くトップ通過を決めたいところです。
いよいよ残り5節。
目が離せません。
ラグビーW杯組合せ
いよいよW杯がそこまでやってきたって感じです。
抽選時の世界ランキングは
1:NZ
2:イングランド
3:オーストラリア
4:アイルランド
ここまでバンド1
5:スコットランド
6:フランス
7:南アフリカ
8:ウェールズ
ここまでバンド2
バンド3は前回成績で予選を免除された4チーム。
9:アルゼンチン
11:日本
12:ジョージア
15:イタリア
前回4位のアルゼンチンを引き当てたプールが混戦必至でした。
結果イングランド、フランス、アルゼンチンが同プールに。
バンド1、2の全チームがアルゼンチンとは同プールになりたくないと思ってた筈で、この3チームから間違いなく1チームは決勝トーナメントで見れないのは残念な気がしますが大注目のプールCとなりました。
何気に面白くなりそうなのがプールD
オーストラリア、ウェールズ、ジョージアですが、ここにフィジーが入ることになりそうなので、前回W杯後あまり調子が出ないオーストラリアが前回のイングランドみたいになっても不思議ではありません。
で、日本ですが、アイルランド、スコットランドと同プールです。
翌日のスポーツ紙では、"日本ベスト8"みたいな報道も見られましたが、こんな楽観論がどうして出るのか不思議です。
日本のスポーツメディアの嫌なところですね。
昨年NZのテストマッチ連勝記録を止めたのはアイルランド、今年のシックスネーションズでのイングランドの全勝優勝、テストマッチ連勝記録を止めたのもアイルランド。
スコットランドはそのアイルランドを今年のシックスネーションズで破ってます。
確かに昨年日本でのテストマッチでは惜しい試合をしましたが、長距離遠征で梅雨時期の日本に来た相手に勝てなかった・・・
過去に一度勝っています(1989年@秩父宮28-24)が、その試合スコットランド協会はテストマッチと認定してません。
個人的にはW杯という舞台で強いチームと戦うジャパンを見たかったので、NZ、フランスかウェールズという組み合わせになってくれたらなと思ってましたが、アイルランドもスコットランドも簡単に勝てるなんて言えるチームじゃないので、本番に向けてジェイミー・ジョセフがどんなチームに仕上げて行くのか楽しみです。
アイルランドは6月に日本に来て2試合行います。
同時期のブリティッシュ&アイリッシュライオンズのNZ遠征に11名が選抜されていますので、控えや若手中心のメンバー編成になるとは思いますが、まず、ここでどんな試合ができるのか?
W杯でベスト8以上を目指すのであれば、どんなに泥臭い試合になろうとも、僅差であっても勝たなければいけない試合です。
明確な目標ができた最初のテストマッチシリーズにどんなスコッドを編成するのか楽しみですね。
前回W杯から2年。SRにも参戦して2年。これまでの強化の方法が問われる試合になるんだと思います。
スーパーラグビー第11節
初のアルゼンチン遠征。
ほぼ代表といっていいジャガーズとの対戦でした。
昨シーズンは唯一の勝利をこのチームから奪いましたが、ジャガーズはホームで3連勝してアウェイで3連敗。前節はホームで負けましたが、ホームで強く、対するサンウルブズはニュージーランドで3戦してからのアルゼンチン移動で長距離移動の時差ボケとの戦いもある中での試合でした。
ニュージーランド遠征で何人か怪我で離脱したので、この試合の先発は若干の変更。
結果から言うと負けましたが、1か月にも及んだ長距離遠征の最後にこんな面白い試合ができたチームにちょっとした誇りを感じた試合でした。
前半からのジャガーズFW陣のアタックがボディーブローのように効いていて、最後は力尽きて後半終盤に立て続けにトライを取られてしまいましたが、何度もリードを奪ってみせるなど、チーム力が上がってる印象を受けました。
60分を回ったところで39-27。
12点をリードして残り20分をどう戦うのか?
長期遠征中ということもあって、後半に足が止まってしまう可能性は十分に考えられる中、攻めるのか、守るのか?
リードを広げた中でのラファエレのダイレクトタッチなど相手に勢いを与えてしまう場面でのミスを減らす事がやっぱり重要なのかなと思いつつ、大敗の連続も考えられたこの遠征で、全敗で終わったものの着実にチーム力は上がっているし、この先、この遠征がターニングポイントだったと言える日が来るんじゃないかと思える遠征になったと思います。
今週はBYEウィークなので、しっかり休んでシンガポールでのシャークス戦に臨んでほしいと思います。
スーパーラグビー第10節チーフスVSサンウルブズ
記事書いたままアップするの忘れてました。
遅くなりましたが、まずは10節。
ニュージーランド遠征3戦目。
リーチも所属するチーフスとの対戦です。残念ながらリーチは休養で出場ならずでした。
他にもオールブラックスのレタリックも休養。
けが人が多く、スクラムハーフはブリスベン10sで大けがで欠場中のウェバーや、脳震盪のカーバロー、カーバローの控えでリザーブからの出場が多かったクリスティの3人がこの試合の選考外。
前節フォース戦からは先発8人が変更になってました。
試合は開始早々ゴール前ラックサイドを突いてエリオットがトライ。これまでもラック周辺での守備はウィークポイントになってます。
ここからチーフスのトライショーが始まるかと思いましたが、次の得点はクリップスのPGでした。
次のアライマロのトライはデコイに数人が引っ張られて完全に崩された形で取られましたが、その次のマッケンジーのトライはタウランギのプレーが軽かったですね。
前半を3-13で凌げてればと思いつつ、今シーズンはこんな展開が多いなと。
後半先に点を取ったのはサンウルブズ。田中の好判断でゴールポスト真下にトライ‼
この後2つのPGを失敗。弱いチームがアップセットを起こすには少ないチャンスをきちんと得点に結びつけられないと辛いですね。
で、またマッケンジーに走られます。
ここでもタウランギが触ることもできず・・・。
最後のレッドカードも含めてこの試合では残念な存在になってしまいました。
ただ、後半の最後凌ぎきってチーフスから敵地でBP1を取れたのは貴重な経験になるはずです。
スーパーラグビー第9節ハイランダーズVSサンウルブズ
前節で圧倒され何もやらせてもらえずに大敗しただけに、ニュージーランド勢との2戦目でどう対応してくるのか注目してました。
結果的には15-40での敗戦でしたが、クルセイダーズ戦よりは自分たちの時間を作れていたように思います。
ディフェンスに関してはどうしてもタックルミスが起こってしまって、そういった中でフェイズを重ねられるとミスマッチが起こったり、人数が少なくなってしまいます。ニュージーランド勢はやっぱりポジションに関係なく個々のアタッキング能力は高いですし、観ていても止めるのは無理なんだなと思ってしまいます。
サンウルブズとしては前半で点差を付けられたくなかっただけに、前半最後の10分で立て続けにトライを許したのは厳しかったなという印象です。
ディフェンスが頑張ってただけに、もし3-7のまま前半を終えられてたらと思わずにいれません。
アタックではウヴェを中心に最初のボールキャリアが前に出れてたので相手陣での時間も多く作れましたが、その後が順目、順目の展開が多く相手は守りやすかったんじゃないかと。
順目で大外まで持っていくにしても、その中でデコイを使ったりして相手の足を一瞬でも止めたり、視線や意識を動かせないと、なかなかトライまでは難しいんじゃないかと思います。
そんな中でもスタンドオフの田村はこのチームに重要な選手の一人だと再認識できた試合ではなかったかと思います。
キックに意図を感じられますし、後半のボスアヤコのトライは田村が相手のタイミングをズラしたことで生まれたものでした。
後半途中で入ったボスアヤコや矢富がチームに活力を与えてたのも負けた中で好印象でした。
で、今節はチーフスとの対戦です。
注目の若手マッケンジーを始め、ボールを持たせると予測のつかないプレーをする選手が多いので、そこそこの失点は覚悟の上でしょうし、今のサンウルブズには勝つのは難しいとは思いますが、いかにトライまでの道すじを意図したアタックができるかに挑戦してほしいなと思います。