スポーツ(ほぼラグビー)雑記

好きなスポーツ(特にラグビー)について思う事

サンウルブズに思う事

 昨シーズンから参入して2シーズン目も序盤戦を終えようとしています。

昨年は1勝1分け13敗。

今シーズンはこれまで5敗。

 

充分な準備ができたとしても、早々勝てるものでもないと思ってましたから、参入決定からの運営サイドのドタバタを見せられて期待しろというのが無理な話で、僕の正直な感想は昨シーズン1勝できて良かったなという事でした。

もちろん、こういった状況でもスタッフや選手はただ経験を積みにいってるというよりも本気で勝ちにいってると思いますので、頑張って欲しいですし、なかなか観に行けないですがしっかり応援したいなと思ってます。

 

まあ、スーパーラグビー参入に関しては、あのタイミングで手を挙げなければ、次はいつ参入のチャンスが巡ってくるか分からなかったですし、人気、実力ともに停滞してたラグビー界(参入が決まったのは躍進したW杯の前でした)を盛り上げる起爆剤にというのも理解できます。

個人的にも参入決定のニュースに心躍らせてました。

そこからヘッドコーチの問題、選手との契約の問題など、ギリギリまでどうなるのか先の見えない状況が続いてドタバタのままシーズンイン。

そして上記の結果。

早々勝てないと思ってたとは言え、ここまでドタバタするとは思ってませんでした。

1シーズン参加してみないと分からなことも多かったでしょう。

予算面含め、色んな事情も当然あったのだろうとも思いますが、1ラグビーファンとして知り得る、見える情報から推測すると、先を見越して行動してた人が運営サイドにいなかったんだなと思えてしまいます。参入することがゴールだったのかなと。

 

来年から国内のカレンダーが変わりますが、主力選手の試合数が大幅に増えてしまうという事は参入を目指す段階で分かってたことなのに、なぜ参入初年度から対応できなかったのか・・・

たらればの話はあまりしたくないですが、参入を見越したカレンダーにできていれば今シーズンの主力の離脱は防げていたかもしれません。

”若手が経験を積めている”

というセリフを今シーズン何度となく聞かされてますが、逆を言えば若手を使わざるを得ない状況になっているということにも取れます。僕がひねくれてるだけかもしれませんが、主力が出れてない事への言い訳の様にも聞こえてしまいます。

運営面、環境面などスタッフ、選手ではどうにもできないグランド外の部分は運営サイドがしっかりとマネージメントしないといけないと思います。

運営サイド、スタッフ、選手が万全の体制で勝負を挑んでの結果であれば素直に受け入れられますが、これまでの事考えると、もっとできた筈なのにという想いが、喉に刺さった小骨のように嫌な感じで残ってしまってます。

スーパーラグビー第5節サンウルブズVSストーマーズ

4連敗のサンウルブズが3連勝のストーマーズをシンガポールに迎えての第5節。

ストーマーズはデュトイ、エツべスの両スプリングボクスLOが休養。ここまで走りまくってたFBマレーも休養。

サンウルブズはウイングの中靏が休養でスタンドオフを代えてきました。

まずは試合の入りに注目です。

多少のミスはあったものの、キックチャージからボールを奪って展開。順目にボールを運ぶことが多かったですが、このアタックではカーペンターがアングルチェンジして相手のラインの隙間に入りました。

この後も初先発の小倉がサンウルブズのアタックラインを前に出してうまくコントロールして前半で3トライ。24-20で前半を折り返し。

おそらく、前半はリード、もしくは僅差でというプランだったと思うので、サンウルブズにとっては絶好の折り返しだったでしょう。

後半も最初にスコアしたのはサンウルブズでした。

いや~、この段階で、今シーズン初めて勝てるんじゃないかって気にさせてくれました。

ただ、ここからストーマーズの現実的な試合運びが始まりました。

主力を負担のかかる遠征から外したストーマーズはどんな内容でも負けなければいい、目的はただ勝つだけ。

サンウルブズの空いたスペースに判断良くキックでボールを運びだします。で、サンウルブズサイドに入るとサンウルブズの弱点になりつつある密集サイドのディフェンスの脆さをとことん突いてきました。

フィジカルの戦いになるとどうしても後手に回ってしまいますね。

僕の希望はあっという間に霞んでしまいました。

 

まぁ、スタッツ見ると順当な敗北でしたが・・・

ポゼッションは35%-65%

プレーエリアも自陣22m内が40%を超えてました。

 

相手陣にいる時間をいかに増やすかが現実的なテーマとなるんじゃないでしょうか?

今シーズンは自陣からでもキックを多用してアンストラクチャーな状況を作ろうとしてるんでしょうけど、アンストラクチャーな状況になるのは自分たちも同じことで、キック自体の正確性の問題、キックチェイスの拙さや、タックルミスの多さなどを考えると自分たちが作ったアンストラクチャーな状況に個々の判断が追い付いてないように思えてなりません。

続けていく事で状況は良くなっていくんでしょうけど、ファンはいつまで我慢できるのか・・・

次はbyeウィーク明けのVSブルズ@秩父宮です。

スーパーラグビー第5節VSストーマーズ戦展望

こないだ開幕かと思ったら早くも今節は第5節です。

シンガポールー南アーシンガポールと続いた遠征の最後はストーマーズ戦。

昨シーズンは

第7節19-46@ケープタウン

第14節17-17@シンガポール

1分1敗でした。

今季ストーマーズは3勝0敗。

Byeウィーク明けのシンガポール遠征です。

対してサンウルブズは0勝4敗。

シンガポール、南アと3週間の遠征戻り。

ホーム扱いのシンガポールですが、ストーマーズは3節まではすべて南アでの試合でしたので、コンディション的にはストーマーズの方が良いんじゃないかと思われます。

ただ、昨シーズンのシンガポールでの試合では後半途中からストーマーズの選手は急に足が止まってしまってましたので、アジア特有の気候に対応できるかどうかですね。

 

これまでのスタッツを見てみると・・・

取ったトライは

ストーマーズ 15

サンウルブズ 12

取られたトライは

ストーマーズ 5

サンウルブズ 25

ストーマーズは1試合少ないながら1試合平均でトライを5つ取って、取られたトライは1.7個

サンウルブズは3つ取って、6.3個取られてます。

アタックを見るとストーマーズはFBのマレーがランメーターが全体1位で1試合平均100m以上走ってます。

サンウルブズも福岡の4トライを始め、バックスリーの各人が各種ランキングに名を連ねてます。

 

セットプレーを見てみると

スクラム成功率はどちらも100%

ラインアウト成功率85%前後と両チームともさほど変わりません。

 

ディフェンスで大きく変わるのはタックル成功率です。

サンウルブズは昨シーズンの課題だったスクラムは改善されてますが、タックル成功率は相変わらず低く74.9%

4回に1回は失敗してることになります。

1試合少ないながらランメーター1位のマレーに自由に走られるようだと苦しいサンウルブズには厳しい試合になるでしょう。

サンウルブズとしては、こちらも決定力のあるバックスリーにボールを運んで勝負するシーンを増やしたいところです。

サンウルブズは昨年同様前半を凌げれば勝機が見えてくると思います。

 

ただ、サンウルブズの試合を見てる感じだと、勝負所や、流れを変えてしまうミスが多い気がします。疲れも溜まってる頃だとも思いますが、次節はByeウィークなので頑張ってほしい所です。

どんなメンバーがラインナップされるのか楽しみです。

 

スーパーラグビー第4節ブルズVSサンウルブズ

3連敗で迎えた第4節。

南ア遠征2戦目です。

生中継後に書こうと思いましたが、冷静になろうとしばし放置。

 

主力クラスの怪我人が何人か戻ってきてるブルズとの対戦です。

サンウルブズはこの遠征で追加招集されて、前節途中出場したタウランギがアウトサイドセンターで先発。

幸先よくPGで先制。その後も自陣ゴール前でのモールにうまく対応したりしつつ頑張ってるなと思ったところで、マイボールスクラムからのミスであっさりブルズにトライを許しちゃいます。

キッカーに対して角度を付けたかったのかもしれませんが、そこまでサイドライン寄りでもなかったですし、キッカーのクリップスは左利きなんでスクラムから直接クリップスでキックでも問題ない場所だったと思うのですが、なぜあそこで回す必要があったのか疑問です。

 

時間が進むにつれてブルズのフィジカルが勝る場面が目立ち始めます。

それにしても解説陣・・・

「攻める時間を長くしないと・・・」

それは誰でも思うことです。

そのために何を継続して、何を代えるべきなのか具体的な事を聞きたいのです。

 

前半終盤にはラインアウトから電車道で一気にトライまで。

モールへのディフェンスがボールキャリアーに入れなかったところでモールに勢いがついてしまってます。松橋が詰めてタックルに入んないといけなかったんじゃないかと思います。そういう意味では判断ミスか・・・。もどかしい・・・

前半終了間際に江見のオフロードから福岡がトライ‼

前半終わって14-17

何度も現地のカメラにも抜かれてましたが、前節から江見がいいアクセントになってます。江見の活躍で松島が復帰した時のポジションを悩める状況ができたかと思います。

 

そして後半早々に相手のフランカーがハイタックルでレッドカード(厳しすぎるかと思いましたが・・・)。これでちょっと期待しちゃいました。

が、最初の得点はブルズのトライ。

ラックから1本のパスで密集サイドを割られます。

これも山路が隣とのあいだを空けすぎです。もうちょっと詰めてないと・・・

人はいるのに防げないのは何かミスがあるということだと思います。

相手は一人少ないはずなのに全くそのハンディは感じられません。

どんどんボールを動かして相手のディフェンスに隙間作って、そこを狙いたいところですが、ミスも重なって、逆に動かされてしまってました。

負けるにしても、せめてBPは取ってほしかったな~

 

一人一人の持つ能力では勝てない以上、組織としてどう戦うのか?

というのがサンウルブズのテーマだと思いますが、そうなると場面場面での選手の立ち位置や選手間の距離など、オフ・ザ・ボールでの動きを高めないと勝負にならないでしょうし、セットプレー、キックの精度など、自分たちでコントロールできるプレーの精度を高める必要があるかと思います。

スーパーラグビー参加チーム削減か?

スーパーラグビーが来季から2チーム減の16チームに再編される可能性があるという記事を昨日見つけました。

「レベルが低下した」など18チーム体制への批判、不満が各国にあるようです。

確かに昨年はニュージーランド勢が圧倒的な強さを見せました。

ニュージーランドカンファレンス最下位のブルーズですら勝ち越して39ポイント。

プレーオフ進出8チームの内4チーム、ベスト4の内3チームはニュージーランド勢でした。

昨シーズンからの再編でアルゼンチン、日本、シンガポールへの遠征が増え、北半球は季節も逆ですので、選手には相当の負担になっているでしょう。

アルゼンチン代表を母体としたジャガーズは期待されながらも4勝止まり(参入初年度としては合格点だと思いますが)。

で、キングズ、サンウルブズはそれぞれ2勝、1勝でカンファレンス最下位。

得失点差もこの2チームが突出していて、サンウルブズは1試合平均22点、キングズは26点マイナスなんで、多くの試合で大差で負けているという事です。

となると、各チーム、各国協会がチーム数を削減したくなる気持ちも良く分かります。

レベルの拮抗した試合が増えるのはいいかもしれないですが、そうでないなら長距離移動は少ない方がいいし、試合数も少なくしたいでしょう。

サンウルブズは参入時に2020年までの契約をしてると報道がありましたので、すぐに削減の対象にはならないとは思いますが、逆にいうと2021年以降は何の保証もないという事です。

そこまでにしっかりとした運営、チームの競技力向上、そして財政面での貢献ができないようであれば削減の対象にもなり得るということだと思います。

試用期間は今のシーズン入れて4シーズンしかないと思うのですが、ジャパンSRさん大丈夫なんでしょうか・・・

参入時からの動きを見てても、運営サイドに5年のスパンで考えてる人がいるように思えない・・・

 

スーパーラグビー第3節チーターズVSサンウルブズ

遅ればせながら第3節の感想を

 

2連敗で迎えたサンウルブズの3戦目は南アでのチーターズ戦。

昨年はシンガポールで31-32

南ア遠征最終戦で17-92

2戦2敗でした。

今季ここまでチーターズは1勝1敗

 

なんと自分たちのキックオフからのボールをキャッチしてそこからのアタックでトライ。

出だしが良くないサンウルブズですが、この日は絶好のスタートです。

その後も守備でも頑張ってサンウルブズにいい時間が続きましたが、ゴール正面でペナルティをもらうも蹴らず。開幕して2試合あまり良いところなく負けてたチームであり、敵地でもあるこの試合の入りの判断として賢明だったんでしょうか?

良い時間が続いてただけにトライを取れる自信があったのか?

このペナルティからの流れで得点できなかったことを考えるとこの選択は?となってしまいます。

弱いチームは敵陣に入った時に3点でも得点できるチャンスがあるならきちんと得点してそのアタックを終えないと勝機はなかなか訪れないと思います。

で、その後はサンウルブズではよく見る風景・・・

2本連続でラインアウトをキープできず。

もろいディフェンスからあっさりトライを取られてしまいます。

 それでも前半終了間際のPGで前半は17-20。

後半最初にスコアしたいところでしたが、早々に相手にPGを許してしまいなかなかリズムをつかめません・・・

崩し切った福岡のトライなどで対抗したものの浅原のシンビンもあり追いつけず・・・

田中、堀江がいればどうだったかな~とか考えてしまいました。

スーパーラグビー第3節注目カード

今節もニュージーランド対決。

注目はチーフスVSハリケーンズ

開幕2連勝チーム同士の戦い。両チームともBPを取っての連勝中です。

チーフスはハイランダーズとの開幕戦はディフェンスに追われる時間が多かったもののノートライに抑えて我慢比べに勝った印象。

2戦目のブルーズ戦は点差が離れた後半の中盤以降集中が切れたのか立て続けにトライを取られましたがきっちりBP込みの勝利。

両試合ともに反則が多いのが気になりますが、特に2戦目はチーフスらしいアタックが見れてました。

一方ハリケーンズは2試合とも大勝。

開幕のサンウルブズ戦での83点は参考にならないなと思ってたら2節レベルズ戦でも71点。計24トライの破壊力です。

去年ハリケーンズがレギュラーシーズンで取ったトライ15試合で61。早くも昨年の1/3以上を2試合で取っちゃってます。

 

開幕からニュージーランド勢との2試合だったチーフスに対して、2試合とも楽な展開だったハリケーンズ

どう作用するのか見ものです。

 

チーフスはキャプテンのケインが怪我から復帰で今季初出場。リーチも先発です。

バックスもちょっと変更してきました。開幕2戦アウトサイドだったレイナートブラウンをインサイドに。アウトサイドにはナナイ・ウイリアムスを起用。

ハイランダーズは1番、4番を前節から変更。バックスは変わらず。

 

ニュージーランド対決はどのチームの対決でもオールブラックスのジャージを巡る争いがいろんなポジションで見られます。

この試合注目はフランカーのケインVSサヴェア弟。

マコウ引退後両者が使われてますが、まだ決め手に欠けてる印象です。

また、オールブラックスでのポジションは違いますが、前節復帰してさっそく3トライのミルナースカッターとマッケンジーの両FBも注目です。

 

そして何といっても両スタンドオフ

バレットが昨年の活躍でオールブラックス10番を勝ち取った状況で、クルーデンはフランスのモンペリエと3年契約済。

オールブラックス争いは決着ついちゃった感がありますが、この試合、二人の出来、不出来がそのまま勝敗を分けるだろうというくらいそれぞれのチームで重要な選手同士です。

どこからでもトライを取れるバックスが揃ってるだけに彼らのゲームコントロールを堪能しましょう‼