スーパーラグビー第12節クルセイダーズVSハリケーンズ
そろそろプレイオフに向けて各チームが色んな計算を始める時期ではないでしょうか?
で、12節は今期のNZカンファレンスだけでなく、スーパーラグビーを制するのがどのチームになるのかを占う意味でも重要な試合がありました。
11節を終えて全勝のクルセイダーズと1敗のハリケーンズとの戦いです。
クルセイダーズはリード、ダグ、ホワイトロックといったオールブラックスのメンバーが怪我や出場停止などで欠場が多い中、若手を使いながらの全勝。
ハリケーンズもコールズ、ミルナースカッダーが怪我で欠場中ですが、両センターのアソ、ラウマペ、フルバックのバレット弟が今季ブレイク中。
カンファレンストップ通過を狙うチームの試合とあって会場は満席っぽくて雰囲気もいい感じ。
会場はクルセイダーズのホームAMIスタジアムでしたが、4月にサンウルブズとクルセイダーズの試合を観に行った時とスタジアムが様変わりしてました。
クラブハウス側のバックスタンドは、あの時は5列くらいの簡易的なものしかなかったのが、この1か月の間に立派なバックスタンドに・・・
ヘリも飛ばしてたのか、空撮映像までありました。
さすが注目度大な感じです。
試合自体も注目度に違わず面白い試合になりました。
攻守に穴の少ないクルセイダーズに爆発的なアタックを持つハイランダーズ。
前半は両チームともに攻め手を見つけられないまま3PGずつの同点で終了。
後半もせめぎあいが続きましたが、クルセイダーズがスクラムからのターンオーバーを連発。
ほんとこの試合だけでなく、クルセイダーズのFWは勤勉。
タックルに入ってもすぐに立って、寝てる選手が少ないし、運動量は豊富。
ハイランダーズはボール持ってもなかなかゲインを切れない。
ハイランダーズもスクラムであれだけ崩されてもそれをカバーできるBKが揃ってるし、9、10のゲームコントロールはブレがないと思いました。
負けた上にBP取れなかったのが最終的にどう響くのか、響かないのか・・・
ほんと面白い試合でした。
にしても、この試合両チームとも若い選手が多く出場してました。
クルセイダーズのバックスは10番、15番は今年23歳。11番、13番は今年22歳。
フォワードは経験豊富な選手が多いですが、途中から入ったストレンジは今年21歳。
ハイランダーズも15番は早生まれで今年21歳。日本で言えば今年大学3年生。センターコンビは今年22歳と24歳。サヴェア弟でさえ今年24歳。
アジアチャンピオンシップに出てる日本代表は日本では若手の登竜門的な位置づけですが、このチームがSRに出てるくらいな感じがこの両チームかと思うと、日本とニュージーランドとの育成システムの違いはあるにせよ、日本ラグビー界が世界と戦いたいのであれば改善しないといけないことはまだまだたくさんあるような気がします。
話はSRに戻りますが、来節はチーフスVSクルセイダーズ。
チーフスは敵地でのハリケーンズ戦を残し、負ければトップ通過が厳しくなるだけにホームでのクルセイダーズ戦は負けられません。
クルセイダーズも残り4戦中3戦がニュージーランド勢との試合が残ってますので、勝ち続けて1試合でも早くトップ通過を決めたいところです。
いよいよ残り5節。
目が離せません。