この記事に誰が反論できるのだろうか・・・
言い返す言葉が見つかりません。
"選手"がなめているとコメントした訳ではなく、
"日本のラグビー関係者はスーパーラグビーの試合をなめている"
という事なのです。
スーパーラグビー参入から2シーズン。
海外のラグビー関係者の偽らざる気持ちのような気がします。
日本の企業スポーツが独特なのは理解しつつも、国内にその国特有の事情を抱えているのはどの国も似たようなもんだと思います。
特にサンウルブズは、その国内事情は参入前からはっきりと分かっていた事なので、言い訳にはなりません。
参加チーム数の削減が今シーズン終了後行われる中、契約上来シーズンも参加が決まっているサンウルブズの不甲斐なさに我慢の限界が来てるのかもです。
日本のラグビージャーナリストがライオンズ戦の後に書いたコラムに、
"今回の記録的な大敗で外野が感情的になる意味は薄い"
と書いてました。
コラムに書いてあることに同意する部分もありましたが、その多くは日本の事情の上でしか成り立たない言い訳のようにも思えました。
"外野"というのがどういう意味で使われてるのか知りませんが、ラグビーが好きで、今回の惨敗に多少感情的になってる僕も"外野"ということでしょうか・・・
勝ち負けは大事な要素だと思いますし、ラグビーファンとして勝ち試合を見たい思いは強いです。
とはいえ、サンウルブズが簡単に勝利を重ねられる場でない事も理解しています。
添付の記事中のブッチ・ジェームスのコメントが全て代弁してくれてるような気がします。
"どんなラグビーチームのサポーターもチームの献身と努力を期待している。エリス・パーク(Ellis Park)でサンウルブズからはそのどちらも見ることができなかった"
惨敗・・・ スーパーラグビー第15節ライオンズVSサンウルブズ
94-7
負けるとは思ってましたが、今回はショックが大きすぎるというか、負け試合を観る事には慣れてた筈ですが、観てるのが苦痛でした・・・
毎度のことながらミスのオンパレード。
スクラムは完全に崩され、不安定なラインアウトは一向に改善されず・・・
おまけにミスタックル59・・・。タックル成功率は7割にも届いてません。
正直なところ、フィジカル的にも、メンタル的にもあの場に立つには相応しくない選手がいたように思います。
ライオンズは再開初戦で、プレイオフに向けていい練習になったくらいの感覚でしょう。
前回書きましたが、僕は負けると思ってたんで、その中でサンウルブズが何をしようとするのかを見たかったのです。
サンウルブズが拘った部分は何だったんでしょう・・・
ただ大敗しただけ・・・
そもそもシーズン通して、サンウルブズはどんなラグビーをしようとしてたんでしょう。
同じようなミスの繰り返し。
スクラムは去年より良くなりましたが、何の改善も見られないラインアウト。
敢えてアンストラクチャーを作ってそこから素早く展開と言いますが、蹴らされてるキックに、それに対応できないキックチェイス。
試合ごとにかなり替わるメンバーにしっかりと戦術は落とし込まれているんでしょうか?
こないだのライオンズは第1節と比較して怪我のホワイトリー、ファンレンズバーズを除くと一人しか先発は変わってません。
サンウルブズはどうでしょう?
第1節も先発だった選手は6人しかいません。
怪我が避けられないスポーツとはいえ、この違いだけ見ても大きな差を生んでるように思います。
大人数のスコッドを形成してその中からコンディションの良い選手を選んでるんでしょうけど、その結果が、内容の伴わない不甲斐ない試合の連続というのであれば、根本から見直す必要があるんじゃないでしょうか?
そして、もしころころ変わるメンバーの原因が怪我なのであれば、フィジカルコンディションの作り方に問題があるのかと。
サンウルブズ→日本代表
という旗印を掲げながら、疑問符のつく選考を重ねていては、ただでさえ出遅れてスタートした代表の強化が進まないだけじゃないかと思います。
ジャガーズとアルゼンチン代表くらいの密接度を作って初めて強化と言えるんだと思いますし、ただでさえラグビー後進国の日本はサンウルブズ=日本代表くらいのメンバーで試合を重ねないといけないと思うのは僕だけでしょうか?
スーパーラグビー第15節ライオンズVSサンウルブズ
今週からスーパーラグビー再開です。
NZ、オーストラリアカンファレンスは6月に15節を消化してますので、南アフリカ勢とサンウルブズの試合のみとなります。
BILとオールブラックスの試合もあるので注目度は低そうですが、サンウルブズはカンファレンストップのライオンズとの対戦。
スプリングボクスの主将でもあるホワイトリーは欠場。
とはいえ、スーパーラグビー全体でも2位のチームです。これまで12勝1敗。
モスタート、ヤンチース、マプーといった日本でも馴染みの選手が先発に名を連ねてます。
南アフリカの中でもフィジカルが強いチームですし、なにより、スーパーラグビー制覇を目指すチームですので、サンウルブズにとっては試練の90分になるでしょう。
ただズルズルとスコアを重ねられて負けるのではなく、せめて、サンウルブズが何に拘っているのかが見える試合をしてほしいなと思います。
期待された代表のアイルランド戦も期待外れに終わりましたし、ここで大敗しようもんならマスコミの熱も下がりそうです。
まだ熱が続いてるのか分かりませんが・・・
正直なところ、試合後の
「いい経験をした、してる」
という選手、関係者のコメントは、いつまでも聞いていたくありません。
今のレベルの"いい経験"はとっとと卒業して次のレベルの"いい経験"をしていかないと進歩がないような気がしてなりません。
ラグビーセブンス代表 専任選手契約締結のニュースに思ったこと。
初めてセブンス代表に専任選手が生まれました。
セブンスは結果を見るだけなんで実際この選手がセブンスの世界でどうなのかはわかりませんが、きっといい選手なんでしょう。
ただ、協会が主導してセブンス専門の選手を契約し、育成するといった記事が出てたのは、僕の記憶が正しければ去年ニュージーランドから監督を招聘したタイミングだったと思います。
そこから半年以上経って、ようやく最初の専任選手が誕生。
その間にコアチームから降格・・・
日本ラグビーは、企業を母体とするチームが多い中プロアマが混在するという状況で、その中から専任選手を作って代表に長期間拘束することはなかなか難しいことだとは思いますが、一連の状況を見ても強化がうまく進んでないことが伺えます。
セブンス強化委員長のコメントも
"続く選手が出てくる事を期待しています"
という、選手任せとも取れる残念なものでした。
注目されるのはオリンピックのみという状況なので、よっぽど興味がなければセブンス専任でやろうと思う選手は出てこないでしょうし、セブンス専任選手になってシリーズを戦って、オリンピック参加資格を得たとしても、リオ五輪の時のように直前になって15人制からオリンピックに出たいという理由だけで移ってくる選手も少なからずいるとなると、今後専任選手にと思う選手がどれだけ出てくるか疑問です。
これからどこまで専任選手が増えるのか分かりませんが、少なくともオリンピックの選考基準にオリンピック前の2シーズンで、セブンスの活動日数の半分以上に参加した選手から選考する等を入れるべきではないかと思います。
あと、日本人が大好きなオリンピックに参加できる可能性が高い競技なので、協会がしっかりとスポンサーを集め、財源を確保して、まず、環境面、待遇面に関してだけでも魅力あるものにしないといけないと思います。
ラグビーテストマッチ 日本VSアイルランド第2戦
惨敗と言っても過言ではなかった第1戦から1週間。
先週の敗戦をどう分析し、この試合に向けてどう生かしてくるのか楽しみにしてましたが、そんな希望は20分程で打ち砕かれてしまいました。
開始20分で3トライを献上。
ディフェンス面では所々でいい(ダブル)タックルをしてましたが、強い相手に開始早々ここまでのリードを許しては勝負になりません。
前半終わって8-28。
日本のポゼッションは30%に満たず、
ランメーターは178-306。
ゲインラインサクセスは18-37。
4つのターンオーバーを獲得してもそこから有効なアタックに繋がってなかったと言えます。
アイルランドにしてみれば、後半の入りさえしっかりコントロールすれば負けないと思えていたでしょう。
逆に、日本は後半早々スコアしたかったところでのチャンスでラインアウトのミス。
勝負にたらればは無意味だと思いますが、ここでスコアできれてば、その後の展開的に面白い試合になったかもですし、70分過ぎの押せ押せのタイミングで同じような位置でのラインアウトもミス。
スロワーなのか、ジャンパーとのタイミングなのか、サンウルブズもそうですが、ここは早急に対策しないと、キック戦略にも影響を与えそうです。
後半はディフェンスで頑張って、客席から拍手が起こったりもしてましたが、僕はもどかしさしか感じてませんでした。
J sportの実況はしきりに
"2年後に繋がる戦い"
と煽ってましたが、ほんとにそうなんでしょうか?
前にも書きましたが、アイルランドは11名の主力を欠き、アメリカ、日本への長距離遠征。その最後の試合の後半、それも試合の大勢がある程度決まった後でようやくイーブンに近い試合ができた・・・
その中でもミスを連発してましたが・・・
これが2年後に繋がるとは思えない・・・
せめてこのような試合内容をルーマニア戦からできれば、この試合がそんな意味を持たせられた試合になってたかもしれませんが・・・
2年後に繋がったのは、むしろアイルランドだったんではないでしょうか?
主力がいない中でのアメリカ、日本との3試合で、ベンチメンバーや当落線上の選手が経験を積み、その中で見極めがある程度できたでしょうし、日本の独特な気候を本番前に体験できたのはW杯に向けていいデータが取れたと思います。
今回のシリーズがただの経験だけで終わらない為にも、秋のテストマッチシリーズで劇的に変わった姿を見たいものです。
W杯までもう時間はないのですから。
ラグビー日本代表 トンプソン追加招集に思う事。
ラグビーの情報サイト"ラグビーリパブリック"に次の記事が掲載されてました。
ちょっと複雑です。
実力があり、代表が強くなるのであれば年齢は関係ないとは思いますが、現在36歳。
W杯のタイミングでは38歳になってます。
離脱してますが、代表に入っていた大野選手は39歳ですが、100キャップ目前ということもあり、W杯での戦力というよりは、日本では初となる100キャップを達成してもらってのメディア等への露出効果を狙ってたんだと理解してました。
代表のスタッフ陣の判断として、怪我人を除いて現状で一番戦力になるのがトンプソンという事なんでしょう。
確かにトンプソンが入ればラインアウトは安定しそうですし、ボールキャリアとしても機能しそうです。
ただ、成長を期待したい小瀧や、ルーマニア戦に途中出場したヤマハの大戸等、チャンスを与えてもいい選手はいる筈です。
W杯にはサンウルブズのリアキ・モリとサム・ワイクスを招集することになるとは思いますが、そのバックアップは早急に育成しないといけません。
サンウルブズやNDSに呼んでいない選手をこのタイミングで呼ぶのはどうなんでしょう。
選ばれたトンプソンには頑張って欲しいですが、サンウルブズの延長が代表だと言っているジョセフのセリフや、その可能性がある選手をNDSに呼んでいた経緯を考えるとちょっと理解に苦しむ追加招集でした。
ラグビーテストマッチ 日本VSアイルランド
先週土曜日に第1戦が行われました。
生中継は仕事で見れなかったので、不意に結果を見てしまわないように、その日はニュースも見ず、スマホも必要以上に触らず楽しみにしてました。
期待値が高かっただけに何とも言えない気分です・・・
タックルミスの連続
不用意な反則
不安定なセットプレイ
相手のセットプレイからのアタックに対するディフェンスの脆さ
意図が見えないキック
連動してないキックチェイス
サンウルブズの試合でも良く見た光景でした。
日本は少なくとも運動量で上回れないと試合にならないし、それも主力の多くがいないとはいえ、ティア1のチームが相手ではどうしようもありません。
その上、タックルミスや反則が重なっていては・・・
ただ、ルーマニア戦に続いてFBで出場した野口はハイボール処理も安定してましたし、このレベルでも通用することを示しましたし、福岡はボールを持てばしっかりとゲインできてたのはこの試合での数少ない明るい話題だったと思います。
現状のチームを見ていると、正直もっとフィジカルを上げないとどうしようもないのかな・・・と思ってしまいます。
ランキング上位国に勝とうと思うのであれば、FW勝負で少なくとも互角くらいにならないと、今回みたいな試合にしかならないと思います。
試合序盤から終盤まで落ちない運動量は、突出した個の力という点では劣ってしまうジャパンには生命線のような気がします。
一人で止められなければ、二人で、そしてタックルしたらすぐに立つ。
そして早い展開に持ち込まない限り、勝機は見えないのかな・・・
アンストラクチャーを敢えて作った中で勝機を見いだすゲームプランにおいては、個人個人の判断が局面ごとに問われるように思います。1試合通じて落ちない運動量、その高いレベルでのフィジカルをベースに、いかに集中力、判断力をキープし続けるのかというのはとても重要なことではないでしょうか
ひとまず、あの試合を受けて2戦目でどんな戦い方をするのか注目したいです。